イモカタバミ 北海道から沖縄まで栽培が可能で、気温の穏やかな時期に咲く。よく似ている花もある。
北海道から沖縄まで栽培が可能「イモカタバミ」
イモカタバミ(芋片喰)は、カタバミ科カタバミ属の球根性多年草で「フシネハナカタバミ(節根花片喰)」の仲間です。フシネハナカタバミは、イモカタバミとまとめて「イモカタバミ」と呼ばれています。
イモカタバミは野原や畦道、空き地、道端などでみられ、高さ8~30cmまで生長します。
イモカタバミは南アメリカのなかでも標高の高い地域が原産地とされていますが、日本では北海道から沖縄まで栽培が可能です。
イモカタバミは肥料は特に必要とせず、手入れもほぼ不要な強い植物のため、観賞用として初心者でもかんたんに育てることができます。イモカタバミは日当たりのよい場所を好みますが、耐陰性があるので半日陰でも問題なく育ちます。
気温の穏やかな時期に咲く「イモカタバミ」
イモカタバミの開花時期は、4月~12月です。イモカタバミは気温の穏やかな時期に咲く、二季咲きの植物です。
イモカタバミの花はピンク色が特徴で、はっきりした色をしています。イモカタバミの花は1.5㎝で花を密集して咲かせ、花びらには濃い紫色の筋が入っています。
イモカタバミには白花品種もあり、「シロバナイモカタバミ(白花芋片喰)」や「シロバナフシネハナカタバミ(白花節根花片喰)」と呼ばれています。
イモカタバミは、小さなサトイモのような「塊茎(かいけい)」を食べることができます。塊茎を茹でると、サトイモとレンコンを混ぜたような食感や味が楽しめます。
よく似ている花もある「イモカタバミ」
イモカタバミによく似ている花に「ムラサキカタバミ(紫片喰)」や「ベニカタバミ(紅片喰)」があります。
イモカタバミの花色は濃いピンク色をしており、見た目は「シバザクラ」のような色をしているのが特徴です。そして花の中心は白くなく、花に対し葉が大きく光沢もありません。
ムラサキカタバミの花色は青みがかった紫寄りで、花の中心の色が白く抜けているのが特徴です。ムラサキカタバミは葉に光沢があるという違いもあります。
ベニカタバミはイモカタバミの花びらが細長いのに対して、 花びらは丸みを帯びています。またベニカタバミは花より葉は小さく、光沢があります。