ジニア 花期が長い。色とりどりの花で、ガーデニング素材として人気。
花期が長い「ジニア」
ジニアは、メキシコを中心とした中米、または北米に分布する一年草で、南米にも数種の分布が見られます。
ジニアは、メキシコ高原原産で、メキシコでは16世紀以前から栽培されていました。日本へは江戸時代末期に渡来し、お盆などの仏壇花や供花として利用されてきました。
ジニア(Zinnia)の名前は、18世紀のドイツの植物学者「ツイン(Zinn)」からきています。
また、ジニアは別名「ヒャクニチソウ(百日草)」とも呼ばれており、100日も咲き続けるという花期の長さが名前「百日草」の由来となっています。ブラジルでは「幸福を招く花」や「魔除け」として扱われています。
色とりどりの花「ジニア」
ジニアの開花期間は初夏の6月から秋の終わりの11月までで、花を咲かせる期間が長いことが、大きな特徴です。
ジニアの花は長い花期の間、次々と開花しますが、同じ花が100日間もつ訳ではなく、1つの花は2週間位で枯れてしまいます。
ジニアの花の色は黄色、赤、ピンク、白、オレンジ、緑、複色など豊富のため、同じ場所に何種類かを混ぜて植え込むと、ジニアだけでも色とりどりの花を育てることができます。
またジニアは夏の暑さや乾燥に強いので、真夏の直射日光の下でも次々と花を咲かせます。
ガーデニング素材として人気「ジニア」
ジニアの草丈は30cmほどの低いものが一般的ですが、品種によっては1mほどになる大きなものもあります。
ジニアは品種改良が盛んに行われた近年では、花壇やコンテナなどに適した品種がたくさん流通しており、ガーデニング素材として人気があります。
ジニアは「一重咲き」の他、「ダリア咲き」、「カクタス咲き」、「ポンポン咲き」など、変わり咲き品種も数多く流通しています。
ジニアとして最も普及しているのは、ヒャクニチソウの和名を持つ「ジニア・エレガンス」ですが、この他にもホソバヒャクニチソウの和名を持つ「ジニア・リネアリス」、メキシコヒャクニチソウの和名を持つ「ジニア・ハーゲアナ」、エレガンスとリネアリスとの種間交雑種である「ジニア・プロフュージョン」などが流通しています。