クリスマスローズ 寒い中でも常緑を保ち、花を冬のまだ寒いころから咲かせる。

寒い中でも常緑を保つ「クリスマスローズ」

クリスマスローズは「クレマチス」や「ラナンキュラス」、「アネモネ」などと同じキンポウゲ科の植物です。クリスマスローズは人気の高い多年草で、多くは常緑ですが落葉するものもあります。

クレマチス つる性植物の中でもっとも人気のある草花のひとつで、品種によって開花時期も異なる。

ラナンキュラス 花びらが重なった姿が美しい。花のバリエーションが豊富。

寒い中でも常緑を保つ濃緑の葉は手のひらを広げたように裂けており、株元から四方に広げます。クリスマスローズは葉の高さと同じくらい花茎を伸ばしますが、原種系の中には草丈が50cm以上の高さになる種もあります。

クリスマスローズの原産地は、東ヨーロッパや西アジアです。日本ではヘレボルス属を全てひとくくりにクリスマスローズと呼びますが、本来のクリスマスローズはクリスマスの頃に開花する「ヘレボルス・ニゲル」を指す名前です。

クリスマスローズは強健で、育てやすいものが多いのも特徴です。クリスマスローズは鉢植えにも庭植えにも向き、ほかの多くの草花に先駆けて花を咲かせ冬枯れの庭を彩ります。

花を冬のまだ寒いころから咲かせる「クリスマスローズ」

クリスマスローズの開花時期は1月~4月で、うつむき加減の花を冬のまだ寒いころから咲かせます。よく目立つ部分は苞なので、花期が長いのも特徴のひとつです。

クリスマスローズの花色は白、ピンク、緑、紫、黄、黒、アプリコットなどがあります。かつては濁った花色で花びらによれがある花ばかりでしたが、濁りのない花色、丸い花びら、整った花形を目指して品種改良が行われた結果、優れた花が多数誕生しています。

クリスマスローズには「半八重咲き(セミダブル)」や「八重咲き(ダブル)」の園芸品種もあります。

クリスマスローズは花色、花形の変種が多く種子でふやされている株は1株ごとに異なる花を咲かせるので、好みの花を探す楽しみがあります。

洋風や自然風の庭に植えられる「クリスマスローズ」

クリスマスローズには葉を低く繁らせた中から茎を長く伸ばす「有茎種」と、茎の低い「無茎種」があります。

有茎種のクリスマスローズは茎が立ち上がって葉を展開し、その頂部に花を咲かせます。有茎種の根茎は未発達で細い根が生えます。

無茎種のクリスマスローズは葉柄と花がらが根茎から別々に直接出ています。無茎種の根茎は丈夫で太い根が生えます。

クリスマスローズは洋風や自然風の庭によく植えられますが、和風の庭にも向きます。

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