ユリオプスデージー ガーデニングの素材として注目され、マーガレットのような花。南アフリカ中心に分布。
ガーデニングの素材として注目「ユリオプスデージー」
ユリオプスデージーは、キク科ユリオプス属の常緑低木です。ユリオプスデージーの原産地は南アフリカで、暑さや寒さにはほどほどに耐える性質です。
ユリオプスデージーの学名についているEuryopsには「大きな目をもつ」という意味があり、花の形が大きな目のように見えたことからつけられたと言われています。
日本にユリオプスデージーが伝わったのは1970年代で比較的新しく、当初は鉢花として販売されていました。
ユリオプスデージーは暖地では地植えにしても越冬できるため、次第にガーデニングの素材として注目されるようになりました。現在ではユリオプスデージーの一般的な認知度も高くなり、庭植え、鉢植えともに人気の花となっています。
マーガレットのような花「ユリオプスデージー」
ユリオプスデージーの開花期は11月~5月と長く、花茎を10〜15cm伸ばした頂部に花を咲かせます。ユリオプスデージーは「マーガレット」のような花を次々と咲かせ冬の庭に華やぎをもたらしてくれます。
ユリオプスデージーの花色は黄色のみで、花径は3〜4cmです。花姿は一重咲き、八重咲きなどがあります。
ユリオプスデージーの枝葉はレースのような繊細な形をしています。常緑のためカラーリーフとしても一年中観賞でき、開花期間以外もほかの草花の引き立て役として活躍します。
ユリオプスデージーの樹高は90〜100cmほどで、数年育てていると大きく太い幹になります。
南アフリカを中心に分布「ユリオプスデージー」
ユリオプス属は南アフリカを中心に95種ほどが分布していますが、ユリオプスデージーの代表的な園芸品種に「ティアラミキ」があります。
ティアラミキは園芸品種がほとんどないユリオプスデージーでは貴重な八重咲き品種で、一重の園芸品種に比べて耐寒性が劣るものの豪華な雰囲気を持つ花です。
また同じユリオプス属には「ユリオプス・バージネウス・ゴールデン クラッカー」という品種があります。ユリオプスデージーよりも花は小ぶりで枝葉は明るい緑色をしていて、松葉のような姿をしています。
ユリオプスデージーによく似たものに、同じユリオプス属で葉に細毛がなく光沢がある「マーガレットコスモス」があります。